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卒展目録完成静岡大学教育学部書文化専攻

1月27日から始まる平成23年度卒業書展の目録が、印刷所から到着しました。 表紙込で32ページ、700部です。 書文化の卒展目録は、ただ作品名と書いた人の名前が書かれた通常の“目録”ではなく、作品の図版と学生の言葉がおよそ30ページにまとめられている図録集と文集が一緒になったつくりになっています。 例年ですと、目録はワードとアドビのイラストレータというデザイン編集ソフトで版を作り、研究室のレーザープリンタで印刷しています。毎年、作品のスキャンから合成、文章の編集、割り付けなどを経て、会期の前日に印刷が完成という、とても手間をかけて作る力作です。 今年は、過去一度やったことのある印刷所で印刷してもらう形式で行いました。印刷業界で働いている卒業生の指導のもと、アドビのフォトショップとイラストレータなどの専門的なソフトを使って編集作業をしました。 制作日程については、印刷所の都合で、入稿(原稿を完成させて印刷所に渡すこと)は1週間前にする必要がありますし、ミスがあった場合は再入稿する日数を確保するため、原稿を完成させて入稿するのは展覧会のおよそ10日前にする必要がありました。 書展を運営される方はよくご存じだと思いますが、書道作品を額や軸に貼りつける「表具・表装」を業者に依頼すると、10日~20日程度かかります。スキャンを失敗した場合、作品が業者に渡っていたらやり直しができないため、1カ月前にスキャンをして、合成をしました。 編集の技術は毎年向上し、デザインの感覚も養われてきていますが、美術ではなく書道が専門ですから、1年に1回お手伝い程度の経験を少ししただけでは、3年次に担当者として専門的なオペレーションができるようになるわけがありません。かといって書道の研究室でデザインや専門的なソフトウェアを全員が使いこなせるように学ぶのは困難です。どうしても限られた数人に負担がかかってしまいます。パソコンも台数が限られる中、今年も非常に困難なスケジュールをこなし、やりとげてくれました。 今のように多大な手間をかけるものであっても、4年生を華やかに送り出せる目録はやめることはできません。 卒業生の姿は、いつか近い将来の自分の姿なのです。いい加減な仕事ができるわけがないのです。 手を抜こう、楽をしようなどと言う人がいるわけがありません。 書展の作品をご覧いただくのが本道ではありますが、目録も是非ご覧ください。 卒業生を大切に送り出したいという在校生の気持ちが強く感じられると思います。

2012年01月25日 category : 卒業書展, 情報, 研究室情報 タグ: ,

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